翻訳権・翻案権等と原著作者の権利

翻訳・翻案する権利そのものを定める27条と、二次的著作物の利用に関する原著作者の権利28条を整理する。

これまで学んだ二次的著作物の話を、条文の視点からもう一度整理しましょう。翻訳権・翻案権は誰が持つのでしょうか。

白銀 エマ(普段) 白銀 エマ

先生、以前学んだ二次的著作物と関連して、翻訳権・翻案権等 という条文があると聞きました。

六角 いずみ 先生(笑顔) 六角 いずみ 先生

そうよ。
27条により、著作者は自分の著作物を翻訳したり、編曲したり、変形したり、脚色や映画化を含めて翻案したりする権利を専有しているの。

雷門 あかり(普段) 雷門 あかり

つまり、勝手に誰かの小説を翻訳したり映画化したりしたらダメってことですよね?

六角 いずみ 先生(普段) 六角 いずみ 先生

その通り。
そして28条では、二次的著作物が生まれた後の話として、原著作物の著作者が二次的著作物の利用に関し、二次的著作物の著作者が有するものと同一の種類の権利を持つと定めているのよ。

紫藤 ゆら(びっくり) 紫藤 ゆら

わぁ…27条は『翻訳・翻案する権利そのもの』の話で、28条は『できあがった二次的著作物を使うときの話』ってことなのぉ?

六角 いずみ 先生(笑顔) 六角 いずみ 先生

とても良い整理ね、ゆらさん。
ここは試験で問われます。
27条と28条はセットで問われることが多いから、両方の役割を混同しないようにしましょう。

確認クイズ

翻訳権・翻案権等(27条)と二次的著作物に関する原著作者の権利(28条)の説明として正しいものはどれか。

  1. 著作者は著作物を翻訳・編曲・変形・翻案する権利を専有し、原著作者は二次的著作物の利用について二次的著作物の著作者と同一種類の権利を有する
  2. 翻案権は著作者人格権の一つである
  3. 二次的著作物が創作されると原著作物の著作権は消滅する
  4. 翻訳には著作権法上の権利は及ばない
こたえを見る

正解: 1. 著作者は著作物を翻訳・編曲・変形・翻案する権利を専有し、原著作者は二次的著作物の利用について二次的著作物の著作者と同一種類の権利を有する

正解は1。27条により著作者は翻訳・編曲・変形・翻案する権利を専有し、28条により原著作物の著作者は二次的著作物の利用に関し二次的著作物の著作者が有するものと同一種類の権利を有する。2、3、4はいずれも誤り。

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