映画には監督、脚本家、俳優、製作会社など多くの人が関わります。著作者と著作権者は必ずしも同じではありません。
映画って大勢の人が関わって作られますよね。
著作者っていったい誰になるんですか?
良い質問ね。映画の著作物の著作者 は、監督のようにその映画作り全体を創作的にリードした人たちなのよ。
では著作権、つまり財産権としての権利も、その監督らが持つという理解でよろしいですか?
そこが少しひねりがあるところなの。
著作者は監督らだけれど、著作権法29条により、著作権(財産権)は原則として映画製作者に帰属するのよ。
むむむ…作った人と、権利を持つ人がまた違うんですねぇ。
職務著作のときと似てる気がするのぉ。
鋭いわね、ゆらさん。
まさにその通りで、映画を製作するには多額の資金と大勢の協力が必要だから、投資して製作した映画製作者に権利をまとめる仕組みになっているの。
ここは試験で問われます。
確認クイズ
映画の著作物の著作者・著作権に関する説明として正しいものはどれか。
- 監督ら映画の全体的形成に創作的に寄与した者が著作者となるが、著作権(財産権)は原則として映画製作者に帰属する
- 著作者・著作権者ともに常に主演俳優である
- 映画には著作権法は適用されない
- 著作権は自動的に配給会社のみに帰属し、著作者人格権も消滅する
こたえを見る
正解: 1. 監督ら映画の全体的形成に創作的に寄与した者が著作者となるが、著作権(財産権)は原則として映画製作者に帰属する
正解は1。映画の著作物の著作者は、監督・プロデューサー・カメラマン等その映画の全体的形成に創作的に寄与した者であるが(16条)、著作権(財産権)は原則として映画製作者に帰属する(29条)。2、3、4はいずれも誤り。