感動の結末で終わる小説。もしその結末を、著作者に無断で誰かが書き換えてしまったら――。
先生、好きな小説の結末が勝手に書き換えられて出版されてたら、すごく悲しい気持ちになりそうなのぉ…。
その気持ちを守るのが 同一性保持権 なのよ、ゆらさん。
つまり、著作物の内容だけでなく、タイトル(題号)についても著作者の意に反した改変は許されない、ということですね。
その通りよ、エマさん。
内容もタイトルも著作者の意思を尊重しなければならないの。
無断での改変はこの権利の侵害になるのよ。
えーっ、じゃあ誤字を1文字直すのもダメってこと?
実際には合理的な範囲での修正まで一律に禁止されるわけではないけれど、原則として著作者の意に反する改変は認められない、という考え方をまず押さえておきましょう。
ここは試験で問われます。
確認クイズ
出版社が著作者に無断で小説の結末部分を書き換えて出版した。この場合に問題となる権利はどれか。
- 公表権
- 氏名表示権
- 同一性保持権
- 貸与権
こたえを見る
正解: 3. 同一性保持権
正解は3。同一性保持権(20条)は、著作物およびその題号を著作者の意に反して改変されない権利であり、無断での内容改変はこの権利の侵害となる。