出願公開制度

出願日から1年6か月経過後に発明の内容が公開される出願公開制度と補償金請求権を解説します。

特許出願をすると、その内容はいつまでも秘密にされるわけではありません。一定期間が経つと公開される仕組みがあります。

雷門 あかり(普段) 雷門 あかり

特許の出願をしたら、その中身って誰かに見られちゃうの?

六角 いずみ 先生(普段) 六角 いずみ 先生

見られる仕組みになっているのよ。
特許法64条は出願公開制度を定めていて、原則として出願日から1年6か月が経過すると、出願の内容が公開特許公報に掲載されるの。

紫藤 ゆら(普段) 紫藤 ゆら

まだ審査の結果も出ていないのに、公開されちゃうんですかぁ?

白銀 エマ(普段) 白銀 エマ

はい。
審査で特許が認められるかどうかにかかわらず、原則として出願日から1年6か月が経過すれば公開される仕組みになっていますね。

雷門 あかり(普段) 雷門 あかり

それって出願した人にとって、なんだか損な気がするんだけど…。

六角 いずみ 先生(笑顔) 六角 いずみ 先生

実は救済もあるのよ。
公開後に第三者が無断で発明を実施した場合、警告などを行うことで、後に補償金請求権を行使できる可能性があるの。

白銀 エマ(普段) 白銀 エマ

つまり公開によって発明の内容が広く世に伝わる一方で、出願人には一定の保護策も用意されている、というバランスが取られているのですね。

六角 いずみ 先生(笑顔) 六角 いずみ 先生

その通りよ。
特許制度の目的である「公開と利用」を実現するための、大切な仕組みのひとつなの。

確認クイズ

出願公開制度に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 出願公開は、特許査定を受けた発明についてのみ行われる
  2. 出願公開は、原則として出願日から1年6か月経過後に行われる
  3. 出願公開が行われると、その発明は自動的に特許権として保護される
  4. 出願公開制度は、出願人からの申請があった場合にのみ利用できる制度である
こたえを見る

正解: 2. 出願公開は、原則として出願日から1年6か月経過後に行われる

正解は2。出願公開は、原則として出願日から1年6か月経過後に、審査結果にかかわらず行われる。特許査定を受けた発明に限る選択肢1や、自動的に特許権が発生するとする選択肢3は誤り。

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