なぜ国は商標という制度をわざわざ法律で用意しているのでしょうか。
商標を守るのって、結局は企業の得のためですよね?
半分正解で半分足りないわね。
商標法1条には、商標法の目的と定められているの。
企業の信用を守ることと、消費者(需要者)の利益を守ることが、どちらも大切な目的として掲げられているのよ。
つまり、企業が積み上げてきたブランドの信用を守ることが、結果的に消費者が安心して商品を選べることにもつながる、という関係でしょうか。
その理解で正確よ。
信用が守られなければ模倣品が出回り、消費者は本物と偽物を見分けられなくなってしまうから。
うぅ〜ん…企業を守ることと、わたしたち買う側を守ることが、実はつながっているのねぇ。
よっしゃ、要は「信用を守れば産業も発展するし、みんなも安心して買い物できる」ってことですね!
その通り。
この目的を押さえておくと、識別力や不登録事由といった細かいルールの「なぜそうなっているか」が理解しやすくなるわよ。
確認クイズ
商標法1条が定める目的として適切な組み合わせはどれか。
- 発明の保護と利用のバランス、産業の発達への寄与
- 商標の使用をする者の業務上の信用の維持、産業の発達への寄与及び需要者の利益の保護
- 創作者の人格的利益の保護のみ
- 登録商標の独占による企業利益の最大化のみ
こたえを見る
正解: 2. 商標の使用をする者の業務上の信用の維持、産業の発達への寄与及び需要者の利益の保護
正解は2。商標法1条は、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、あわせて産業の発達に寄与し、需要者の利益を保護することを目的とすると規定する。1は特許法の目的、3は著作者人格権に関する説明であり商標法の目的ではない、4は企業利益のみに偏り需要者保護の観点が抜けているため誤り。